油断出来る間に。

その時は、常に貴女の隣に座っている。

大きな蜘蛛の巣、垂れ下がった蟲。

インターネットの普及に依ってこの世界は目醒ましい発展を遂げました。インターネット環境さえあれば、出来ない事はほとんどありません。

 

芸能人になる事は出来ずとも、その気分を味わうくらいなら可能です。そして、その「いつでもスターになれる環境」は、主に若年層を中心に人間を腐らせました。

 

歌が下手でも、取り敢えず遊び半分で出してみる。喋りが下手でも、取り敢えず遊び半分で放送してみる。

 

それを続けて、自分の歌や喋りが多くの目に触れられないまま、自分の中での〝評価の敷居〟が低くなり、何時しか初めは少ないと思っていた数が多く感じ、そこから少しでも数が増えたりすると「自分は人気者なのではないか」と言う早とちりな発想に至ります。

 

そして「先を走る人気者」の猿真似をし出します。他の同業者(歌をやっていたなら同じ様に歌をやっている人と、喋っていたなら同じく喋っている人と)を適当に見つけ出し、共同の歌なりラジオなりを始めるのです。

 

 更にそれが高じると人数を増やします。そうすると今度は周りにいたリスナーが後を追い辛くなります。段々知らない人が増えていくのですから当たり前です。

 

足元を見つめ直して。今作っている真っ最中の巣は、全員が幸せに暮らせる巣なのかどうか。